100Y-Tshirtsをデザインする上で、
使用したのはスビンコットン生地です。

今回生地を決める際に、
生産チームはインド南部のタミルナードゥ州に訪れました。
この地域は古くから高品質な綿花の産地として知られていますが、スビンコットンはその中でも特別な存在です。
世界中で生産される綿花のうち、
スビンコットンが占める割合は
わずか0.05パーセントに過ぎません。


この素材が「綿の女王」と称される最大の理由は、
繊維の圧倒的な細さにあります。
わずか2.9マイクロン。
一般的な高級綿よりも遥かに細く、
そして極めて長い繊維は、
天然の油分をたっぷりと蓄えています。
繊維が細いということは、
一本の糸を作る際、
より多くの繊維を束ねられるということ。
これにより、糸を強くねじらなくても十分な強度が保たれます。
これが、100Y-Tshirtsが持つ、
「しっとりとした質感」と「シルクのような光沢」の正体です。
100Y-Tshirtsは、この繊細な糸をあえて密度高く編み上げ、
8.3オンスという重厚な生地に仕上げました。


本来、これほど厚みのある生地は硬くなりがちですが、
スビンコットンは違います。
ずっしりとした手応えがあるのに、
肌に触れた瞬間にトロリと溶けるような柔らかさ。
この相反する感覚が、
着る人の身体の輪郭を整え、
背筋をすっと伸ばしてくれます。
機械の熱を避け、人の手で一房ずつ摘み取られた綿花は、
その純度を保ったまま一着の服になります。

洗うたびに肌に馴染み、
光沢を湛えながら、
あなたの時間に寄り添い続ける。
そんな洋服ができました。
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